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グラスに残る水滴。
うちの職場は、調理場の一部が
客席から見える造りになっています。
だから、基本的には、厨房の
雰囲気は和やかです。
まあ、ほとんど会話はありませんが
見られて眉をひそめられるような
状況ではありません。
でも、ごくたまに、強く注意を
しなければならないような失敗を
誰かがするような事はあります。
そうなると、客席から見えにくい
洗い場や倉庫に近い場所、
いわゆる『奥』まで
その人を引っ張って来て
厳重注意が行われます。
そうなると、その「叱責」の現場に
一番近くなるのは私です。
しょっちゅうある訳では無いとはいえ
なんかこう…
息がヒュッとなるというか
心臓にキュッと来るというか…
あまり居合わせたくないですね。
そんな中、今日は洗い場で組んでいる
男子学生さんが『奥』に連れて
行かれました。
まあ、連れて行かれると言っても
すぐそこなんですが。
いつもはコンビで、人が
注意されるのを聞きながら
ヒュッとなっているのですが…
こういう、一人で聞く時は
『ヒュッ』も一際です。
でも、これは理不尽ではなくて
正当な注意ですから仕方がありません。
ほんの少しでも水滴が残ったグラスを
お客様に供するのは絶対にNGなのが
うちの店の方針ですが、その辺の
処理が甘かったのでしょう。
その代わり、学生さんは、とにかく
作業の素速さには定評があり
その点では満点です。
この先、私が何年やっても
絶対にこんなスピードで作業する
自信はありません。
彼が戻って来てから
「でも、◯◯君は、手先が早いから
気を付ければ、全然大丈夫だし」
とか、本当につまらない
通り一辺倒の慰め方しかできない
自分の、人生勉強の浅さみたいな
ものが、なかなか歯痒いところで
あります。
*『毎日が発見ネット』様の体験記コーナーで連載中。
第1土曜日の夜8時台に更新予定です。
最新版は10月5日に更新されました。
『快テレ君』体験レポートも掲載中です。
ぜひご一読を!
【前編】
【後編】
最後まで読んで下さって、ありがとうございました。