昨日仕事を終えて、これから布団に入る今まで、一言も発してません。
今、気が付きました。
ああ、これが独りか。
思えば猫がいる頃は、常に猫に話しかけていました。
朝起きれば「おはよう」
帰れば「ただいま」
餌をやっては「ご飯だよー」
「トイレきれいにしたよー」
「ピョンしたね」
「いい子ニャー」
…考えることを放棄したような反射的に出る言葉で、会話とも言えない会話を
猫相手にして、それでも何となく通じているような気がしていました。
1人になったからと言っても、寂しいと思うほど寂しい訳でもなく
やるべき事はいくらでも湧いてくるし、自発的にしたいこともあります。
それでも、こんな沈黙の日常がこの先もずっと続くのかと思うと
うわあ…という感じ。
荒涼とした平原がずっと広がっているようです。
いつかもっと歳を取って、外で働けなくなった時、目の前にある景色が
これだけになってしまうのは、ちょっと考えたくありません。
自分の寿命があと20年確実にあれば、もう1度猫を飼えるのに。
そう思ってしまった夜です。