朝、ごみを出す時は、郵便が来てないか確かめてから部屋に戻るのが日課です。
今朝も普通に郵便受けを見たところ、重なったチラシの奥に、金属が鈍く光るのが見えました。
疑問に思いながら、奥まで手を突っ込み取り出してみると、1本の鍵。
このマンションのもののようです。
キーホルダーも何も付いておらず、むき出しのままでポストに入っていました。
こちらとしてはその鍵に全く心当たりがありません。
でも、まだ管理人さんが出勤していない時間帯だったので、一旦、自分の部屋に戻りました。
朝食の後、昨日の仕事の続きをしていたのですが…
こういう『勝手に処分できない、他所の大事なもの』が家にあると、どうにも落ち着きません。
気が付いたら管理人さんの出勤時間を10分くらい過ぎていたので、鍵を預けに行くと…
窓口には「清掃中につき館内巡回中です」と書かれた札だけ。
一瞬、書き置きでもして、鍵を窓口に置いていこうかとも思いましたが、モノがモノなだけに
(心ない人が持ち去って犯罪に使われたら…)と考えると、それも出来ず…
結局お昼前まで待ってから再び窓口に行き、何とか管理人さんに鍵を預かってもらいました。
管理人さんの話では、ポストのデザインの関係で、上下階を間違われることがあるようです。
結局あの鍵が何なのかは私には分からずじまい。
誰かの別れがあったのか、単に家族などの鍵のやり取りの失敗なのか…
でも面倒事から解放されて、一息つきました。
ふと、自分が前の家を出るときも、郵便受けに鍵を入れたことを思い出して
(あの時は鍵を封筒に入れたし、ポストも間違えてはいないはず…多分……多分……)
などと、何年も前に過ぎて何事もなかったはずのことが、不安になったりもしましたが。