根無し草の50代。
人聞きが良くないのは分かります。
ましてや自分に近しい者の中に、ポツンとそんなのが混ざっていたら気になるのでしょう。
「助け合うのが人生」
ですね。
だけどそれは、そこにいる人間が全員そう思ってないと成り立たない気がします。
長年それが通じない場に身を置いたら、考えも揺らぐものです。
誰かと力を合わせ、長い時間かかって積み上げたレンガの壁が、いきなり根元から崩れたときに
初めて誰かが基礎工事の手を抜いているのが分かったりします。
1人だったら全てに目が行き届くし、責任も己の1人分です。
成果は1人分でも、抱えきれないような因果を負うことがありません。
それだけで、どれだけ精神的に楽になれたか。
しがらみを忘れ、1人でやるべきこと、やりたいことを手探りで確認しています。
独りじゃなきゃ癒されない傷だってあるのです。