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念を押される金曜日

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金曜日の朝イチに、会社からかかってきた電話…

そのあたりの時間帯に電話がかかると、その週の納品に問題があり

「なるはや(なるべく早くの略)で修正お願い」

というパターンがほとんどなので、身構えて電話に出ると…

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電話は制作の人ではなく、人事課長でした。

それだけで嫌な予感でいっぱいになって、動悸が速まります。

今の仕事の状況を少し聞かれた後、課長は少し溜めてから

下記のような話をしました。

「別に今すぐどうこうと言うわけではないけどね…

くるさんはうちの仕事しか請け負ってないんだよね?

出来れば、もう少し手を広げていってもらいたいというかね…

他のところにも営業をかけてもらった方が

後々のくるさんのためになると思うよ?

うちの業務も以前とは大分変わってきたから、いちいち対応するのも

大変だろうからね。

若い人はもう大体そういう方向に切り替えて仕事を割り振ってるし…

これはあれだ、くるさんにもずいぶん頑張ってもらってきたし

頼む仕事が無くなってから言うより、今のうちに言っておいた方が

くるさんの為になるから話をしてるんだよ?

だから、そういうことを頭に入れて、これからのことを考えてもらいたいんだよね」

私は途中で「ええ」とか「はい」とか、相槌を入れることしかできませんでした。

今後への不安で目の前が一杯になり、頭が全然回らなくて…

安くて手間暇のかかる某社の仕事が無くなったあたりから

会社の対応が徐々に不穏な雰囲気になっていったので

気にしていたけれども、予感的中でした。

あれから手元の仕事をしても何をしても集中できず

何度もやり直しばかり。

とにかく落ち着いて、先のことを考えて、方策を見つけないと。

そうしなければ生きていけないのです。

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最後まで読んで下さって、ありがとうございました




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