郵便受けを覗くと、B5サイズほどの封筒が入っていました。
裏を返すと、そこには伯母の住所と名前。
ああ、本当に送ってきたんだ…紹介したい人とやらの写真。
本物の見合い写真って、初めて見ました。
若い頃さっさと親元を離れて、お見合いとかには縁のない生活をしていたから…
二つ折りの台紙に入った、ちゃんとした写真です。
写っている男性はトレンディエンジェルの眼鏡をかけてない方の人に少し似ていて
私と同い年だということでしたが、頭頂部がやや寂しいせいか
5歳くらい上に見えます。
再婚かと思えば、ずっと独身だったとか。
釣書を見ると、地元では一応誰でも知っている企業の
系列会社に勤めているそうです。
それにしても、こちらに住んでて本当によかった。
向こうに住んでたら、絶対に引き会わされてたし
ビシッと断るなんて出来なかった。
まあ、実際会ってたら、こちらがビシッとお断りされてた可能性も高いのですが。
そんなことをうだうだ考えながら伯母の手紙を読むと
「会う気にならなかったら釣書と写真を送り返せ」と書かれていました。
ああ、そういうものなのかと思いつつも
(だから送るなって言ったのに…)
などと、とても面倒臭い気持ちになったのでした。
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