「仮にね」
前々からロイヤルカナン他、いろいろなものを私に勧めてくる主婦パートのGさんが
若干声をひそめながら、後ろから話しかけてきました。
昼休みが終わり、レジに立って数時間、お客さんが途切れたときのことです。
「よそに移ったとしても、仕事の内容なんてそうそう変わらないだろうし
だったら少しでも時給が高い方がいいかな、と思っちゃうんだよね」
私が夏に試験を受ける資格は、合格した後2年の研修期間が必要になりますが
Gさんは一昨年試験に受かっていて、あと4カ月ほど働けば正式に資格を取れます。
うちの店は資格試験のバックアップはしてくれるけど
その後の時給はそれほど上がりません。
でも求人サイトなどで見ると、資格さえあれば時給が4桁になる案件が
けっこう転がっているのだそうです。
そういうところは専門店ではなく、普通のスーパーやモールに入った
テナントだったりします。
資格者がゴロゴロいるチェーンよりも、そういうところの方がむしろ「資格保持者」扱いを
してくれるのかもしれません。
仕事の内容も、品出しより接客中心になるだろうと思われます。
「ここにいても、やることはスーパーとほとんど変わらないし、気楽だけど
なんだかあんまり資格を取ったって感じがしない。
2年が済んだら、ちょっと考えるかも」
Gさんは笑いながら冗談めかして言うのですが、目はあまり笑っていないようでした。
私は今の職場は割と好きなので、転職などは今のところ考えられないのですが
給料明細を見ると、やはり(時給がもっと高ければ…)と思ってしまうし
もし試験に合格出来て2年修業を積んでも、努力が数字に反映されないと感じてしまったら…
Gさんと同じ行動をとってしまうのかもしれません。
それでも正式に資格を取ってすぐに動くのは、かなり迷うとは思いますが。
午前
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