朝、通勤着に着替えるとき、ワードローブを見ていたときのこと。
気が付いたら、スカートがほとんどない事に気が付きました。
それこそ礼服と喪服、面接用のスーツくらいしかありません。
元来スカート派で、脚が太くても膝下より長い丈のものなら、わりと平気ではいていました。
スカートの方が着用していて楽だったのと、ふくらはぎよりも太ももの太さのほうが
気になっていたので、スカートの方が太さをごまかせる気がしていたのです。
それが40代半ばになった頃でしょうか。
勤め先の着替え室の片隅に置かれている、細い姿見のような鏡を見てギョッとしました。
自分の膝下にたくさん走る、青い筋……静脈がとても目立っていたのです。
もともと皮膚が薄い方ではあっても、太っているせいか、あまり静脈が見える方では
ありませんでした。
見えていれば点滴で何度もやり直す苦労はしていないはずです。
なのに、体重がかかって血管が太くなってしまったのか、脚だけが…
しげしげと見れば見るほど、静脈が網の目のようにくっきりとわかります。
それ以来すっかりスカートをはかなくなって、途中で断捨離したりしたので
私服のスカートはほぼ全滅してしまったのです。
そんな話を職場でしたら、メディキュット的な、脚を引き締めるハイソックスを
勧められたのですが…
その商品が結構いい値段で、普段はスカートじゃなくても全然困らないので
「ごめんねー、締め付けられるのが苦手だから」
などと、やんわり断りました。
今の自分にはスカートを履けるようになることよりも、少しでも無駄な出費を
避けることの方が、ずっと重要なので…
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