久しぶりに傘を差して、職場を移動。
着替えて、ササッと食事をしていると、雷が鳴り始めました。
もともと店内の声がわりと入って来にくい休憩室ですが、今日は雨音と雷鳴で
売り場との距離がまた一段と開くような、妙な錯覚を覚えます。
季節ごとや引っ越しなどのたび、断捨離を何度か続けてきて
後になって(しまった)と思うことがあります。
こんな雨の日には、1年以上前に捨てた撥水加工のスプリングコートを
処分したのを後悔してしまうのです。
そのコート自体は当時すでに10年選手で、プレーンなようでいて
何となく型が古く、袖を通すと3歳位老け込むような服です。
撥水効果は長持ちしていたけれど、特別仕立てがいいわけでもありません。
でも、その「どうでもよさ」が雨の日に濡れてもちっとも惜しくなく
気軽に大雨の中を着て歩けたのです。
そのあと入れ替えるように新しいコートを買ったものの、見た目だけ
妙に小ぎれいで、その割には撥水効果が薄く、なんとなく
天候の悪い日に着るのに気が引けてしまいます。
古臭くて実用一本やりで、手に取っても全然ときめきなど無くても
残しておけばよかったと、雨が降るたびに思い出しては後悔しています。