雲一つない青空を、久しぶりに見ました。
でも風が強く、もうひとつ春らしさはありません。
それでも開花予想は明日。
少し遠回りして、桜の植わっている団地の横を通ってみようかと思います。
仕事にも慣れてきた昨今。
あまり緊張感も無く、ルーチンワーク気味に
「失礼します、お掃除入ります」
そう声を掛けて病室内に一歩踏み出したら…
踏んだ感覚がいつもと違います。
固い床ではなく、カーペットのような踏み心地。
それと同時にチャイムの音が響きました。
そして駆けつける看護師さんの足音。
あー…やってしまった。
踏んではいけないものを踏みました。
これはいわゆる『徘徊』をしてしまう患者さんが、部屋から出ないようにするためものです。
今まではもう少し茶色いような色合いのマットで、部屋の前からでも
置いてあるのが何となくわかったので、事前の予告が無くても
避けることができたので、油断していました。
今日敷いてあったのは、病室の床とそっくりな、淡いグレーベージュのマット。
保護色だったのです。
飛んで来た看護師さんに気を付けるように注意され、頭を下げながら
ダスターモップをかけました。
そんなこんなで、半日の仕事を終えて帰宅。
靴を脱いで一歩室内に踏み込むと、今度は足の裏にじっとりした感触が…
どうやら猫が玄関マットに粗相をしていたようです。
自宅に帰って気を抜いたところだったので、びっくりして飛び上がりました。
日に2回もこういうことがあると、何だかやる気が削がれてしまい
午後は制服と玄関マットで、2回洗濯機を回して、あとはゴロゴロしていました。
ツイてない時は動かないに限るのです。