居間でキーボードを打ちながら、襖の向こうにいる猫の様子をふと見ると
前足で顔を隠すように眠っていました。
寝室の灯りをナツメ灯だけにして、そっと部屋に戻ります。
外から聞こえるのは風と車の音だけ。
そんな夜です。
病院の清掃を始めてから、あちこちに青痣を作っていたのですが
最近、身体中の小さい青痣が、少しずつ薄らいできました。
生来うっかり者だというのもありますが…
掃除そのもので青タンを作ることが、めっきり減りました。
以前はテーブルや椅子が置かれた狭い空間のベッド下に、ダスタークロスを掛けるときや
患者さんの点滴、各種の維持装置のコードや管などに触らないように
無理な姿勢で掃除をする場合に、ベッドやテレビ台などにぶつかっていました。
その回数がかなり減ってきています。
制服のズボンのポケットに入れたボールペンや、ハンディサイズのちり取りとほうきが
かがんだりしたとき、皮膚に強く当たって痣を作ったこともありました。
これに関しては入れるポケットを工夫して、今では解消されました。
モップ2本と掃除機と道具が入ったスーパーのようなカゴを持って各階を移動するとき
カゴを左肘に掛けるので、持ち手が当たる部分の痣はなかなか消えませんが…
お風呂に入る前、鏡に映る自分を見て、初めて痣に気付くことも多々あります。
働いている最中は作業に集中しているので、ぶつけて痛い瞬間があっても
すぐに仕事に意識が持っていかれて、忘れてしまうのです。
病院のパートの人とは仕事のこと以外で話をする機会はあまりないので
どう思われているのかはあまり分かりません。
ただ、マンションのパートの同僚のM村さんに言わせると
「くるさんは最初、危なっかしく見えた」
とのこと…
それでも時が経つにつれて、失敗も怪我も減りつつあります。
仕事がきついと感じるのは、今も変わらないけれど
無意識に体は環境に対応してきているようで、それが救いです。
病院の仕事に毎日行くのもあと1週間。
何とか無事に乗り越えていきたいところです。