猫のお葬式

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昨日はいつものように朝5時半から仕事をして、帰ってからは

酸素ハウスを返却するため、分解してパーツ毎に重ねたり

ホースを拭き取ってまとめ、業者の営業さんに引き渡したりしていました。

他にもやることは山ほどありますが、何だか頭痛がして、ほとんど

何もできませんでした。

 

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火曜日の午後。

猫の葬式のため、ペットの葬儀場へ向かいました。

 

2日経って、寝床の猫をタオルでくるみ、抱き上げて出掛けました。

腕の中の猫はカチカチに固まって、ひんやりしています。

 

当日はS木さんに送ってもらうことになっていて

職場の休憩室で待ち合わせの予定でしたが、少し早めに家を出たら

自宅のマンションの前に、すでにS木さんが車を停めていました。

 

「猫を抱いてこっちまで歩いて来るのも大義でしょ」

 

そう言いながら、S木さんは助手席助手席のドアを開けると

うちの猫の顔を撫でながら

 

「きれいな子じゃないの。

穏やかな顔をしてる」

 

と言いながららシートベルトを締めてくれました。

 

葬儀場へ向かって走り出す車。

高い建物が消えて、背の高い並木がある道路に変わっていきます。

 

運転中、S木さんは、自分の犬がその葬儀場でお葬式をあげて

とても良かったと言う話を、熱っぽく語ってくれたけれど

抱きかかえた猫の片目が僅かに開き気味になっているのに気が付いて

あまり頭に入ってきませんでした。

 

標識が札幌の地名ではなく石狩の地名に変わった頃、目的地に着きました。

そこにあったのは、こざっぱりとした四角い鉄筋の建物。

少し奥に小さなお墓がたくさん見えています。

 

受け付けて名前などを記入して、待合室で椅子に猫を寝かせて

S木さんと2人で待っていると、係の人が段取りなどを説明してくれました。

 

「セレモニーで音楽と子供のナレーションが入りますが

ナレーションの方は入ると辛い気持ちになる方がいらっしゃるので

音楽だけにすることもできます」

 

と言いました。

せっかくなので両方お願いすると

 

「では、猫ちゃんをお預かりします」

 

と言われ、瞬時に(あっ、終わりが来る)というような

何とも言えない喪失感を覚えながら猫を抱きかかえ、係の人に委ねました。

 

その時、猫が好きだったおやつなども渡すと、代わりに小さなカードを渡されて

 

「飼い主様の匂いをつけてあげて下さい。

焼くときに一緒に入れます」

 

と言われ、両手に挟んで何度も擦り合わせました。

 

しばらくして、準備が出来たとのことで、セレモニールームS木さんと

2人で入ると、猫はきれいに飾られた祭壇の上で眠るように横たわっていました。

 

花に囲まれ、とても安らかに見えて、このまま本当に焼いてしまうのかと

複雑な気持ちが湧いてきます。

 

「ただ今から始めます」の声と共に、静かな優しい音楽と、幼稚園児くらいの

子供の朗読が流れてきました。

 

子供のナレーションは、まるで親に向けて感謝の手紙を読み上げるような内容で

音楽と相まって、どんどん目頭が熱くなっていきます。

 

それが終わると、1人ずつ線香を立て、おりんを鳴らして

仏前に手を合わせました。

 

最後、祭壇から下ろした猫の顔の周りに花を飾ると、そのまま

運び出されていき、葬儀は終わりました。

 

さっきの匂いをつけたカードを渡すと

 

「お時間が1時間ほど掛かりますので、しばらくお待ち下さい」

 

とのことで、S木さんの車で時間を潰しました。

 

最初はセレモニー中の朗読の辺りで涙が出たことや、S木さんの

歴代の犬の話をしていたけれど、途中から仕事の話になり

愚痴大会が始まってしまい…

 

確かにこの件の話をすれば、時間はいくらでも潰れるけれど

今、猫は灰になっているんだろうに、これでいいのか?と

頭の片隅で少し思いながら、待ち時間を過ごしました。

 

最後は銀色のトレーに載ったお骨を箸で拾って、骨壷に納めて終了です。

お尻の方から順に拾っていって、肩と頭蓋骨は係の人が入れてくれます。

 

歯と爪は形を残していて、そのうちの3個は骨壷ではなく

キーホルダー付きの小さなロケットに入れてもらいました。

 

帰り道、S木さんにお礼を言うと

 

「いいの、いいの。

あそこ、良かったでしょ?

縁があったんだから、そういうのは仕事で返してくれれば良いから」

 

と、車を降りる際、果物を3個と、箱入りのマスクをくれました。

 

今回の件で、S木さんには頭が上がらなくなったので

今の職場を数年は辞めることが出来なくなった感じですが…

まあ、それも含めて、縁なのでしょう。

 

家に着いてドアを開けると、ひっそりとしています。

奥の部屋の猫の寝床に、猫型の窪みがあるだけ。

 

お骨と一緒に帰ってきたけれど、1人と1匹ではなく1人と1個。

猫は死んで、私は1人になったのです。

 

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最後まで読んで下さって、ありがとうございました

 

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