分かっているのに受け入れられない、でも

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昨日は月に1度の残業日。

普段より3時間、勤務時間が長くなる日です。

誰もいない部屋に向かって、つい「行ってきます」と言ってしまい

(ああ、そうか、いないんだった)

と改めて思ったり。

湿度が高いせいか、支給されたばかりの新しい制服が蒸し暑く感じられました。

 

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残業の日は、勤務時間が午前5時半から11時半迄と、午後1時から3時迄の2部構成。

午前中が長くて仕方ありません。

休憩時間は、11時半から正午までは病院から出ずに待機しなければなりませんが

正午からの1時間は、家が近い私は自宅に帰ってもいいことになっています。

 

前は家に猫が居たので、問答無用で家に戻っていたけれど

今は別に帰る必要はありません。

帰れば往復する分、休憩時間は短くなりますし。

 

でも、昨日はやっぱり帰りました。

気が付いたらバッグを持って、靴を履いて、表を歩いていました。

 

自宅のドアを開ければ、反射的に

「ただいまー」

と部屋の奥に向かって言ってしまうし…

 

それでも一旦、家に帰って良かったです。

休憩室で取る休憩と、自宅で取る休憩では、質が全然違いました。

 

猫が居なくなった家に居るのが辛いかも。

身体を動かしていれば、気が紛れるかも。

最初はそう思って、仕事に出てきたけれど…

 

感情が揺れているのに、気を張って職場にいて、表面上は何もなかったように

振る舞っていたら、凄く疲れました。

 

無心で働くつもりでいても、何かしらのきっかけで、すぐ猫のことが

脳裏に浮かんでくるし、浮かんできたらきたで

(いや、もういないから)

と即座に打ち消しているしで、却って心が大きく揺らぎます。

 

でも、まだまだ猫が生きていた痕跡が沢山ある家に戻って来たら

心も身体も、少し落ち着きました。

 

思えば自分の家で「行ってきます」「ただいま」を言おうが止めようが

誰にも迷惑なんか掛けていません。

 

殊更これまでの生活を変えたりする必要なんて無いのです。

弟や職場の人に、独りになることを心配されて、無意識に大丈夫な自分を

強調しようとしてしまったのでしょうか。

 

当分の間はこれまでと同じでいい。

猫のことを思い出してもいい。

無理に変えようとしたり、忘れようとしなくていい。

 

多分、年月が経ったら、砂時計の砂のように、少しずつ抜け落ちて

消えていくものだから、自然に任せていればいい。

 

そう思いながら、オフホワイトの骨袋が載った、小さいテーブルの前に座って

お線香を上げ、手を合わせ、午後の仕事に向かいました。

 

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最後まで読んで下さって、ありがとうございました

 

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