昨日は午後から病院のパートに行ってきました。
欠勤した人がいたからです。
一仕事終えた後の休息もそこそこに、雨上がりの湿った路面を歩いて
午後から出勤しました。
それでも何とかつつがなく勤務を終えて、休憩室で着替えていると
そこにT中さんが入って来ました。
T中さんは、以前研修中に、トイレ掃除の指導をしてくれた人で60代前半。
清掃の仕事歴は十数年に渡るベテランですが、現在の病院のパートは
勤めて半年ほどとのこと。
T中さんは私の顔を見ると、いつものように清掃の手の遅さを指摘し
手順についての指南をしました。
いつもだったらそこで話が終わるのですが、昨日、T中さんは続けて
「話は変わるけど、くるさんは健康保険はいくらくらいかかってる?
なんか国保になったら月1万7千円以上になってさ」
と尋ねてきました。
私が1万8千円くらいだと答えると、T中さんは
「そうか、やっぱそんなもんなんだね」
と納得したように頷いています。
そのまましばらく話をして、2人とも離婚歴があり、子どもがいなかったり
仕事を掛け持ちしていたりと共通点が多いのが判りました。
離婚の原因は彼女は元夫の女性関係、私は元夫がまともに働いていなかったという
違いはありましたが…
そして、離婚時に正社員として働いていなかった、と言うのも同じでした。
「やっぱり女が一人になったら、正社員になれるかどうかが一番大きいよね」
T中さんは溜息交じりに言います。
「パートで仕事してても、明日をも知れないところがあるっていうかね…」
全く他人事ではなく、私も60代になった時、同じことを言って
同じように溜息をつくことになるのは分かり切っています。
でも分かるからこそ、かえって二の句が継げなかったのでした。