昨日もマンションと病院の掃除を掛け持ちでやりました。
病院側はとくに疲れが半端ありません。
身体も心もクタクタになりました。
病院の清掃では昨日の途中までは、ずっとS木さんに付いて仕事を教わっていました。
しかしS木さんも自分の担当で忙しく、今週から車椅子用のトイレの清掃のやり方を
T中さんという女性に教えてもらうことになりました。
T中さんはS木さんより少し年下で、ここに入ってまだ3カ月ほどの人ですが
掃除のキャリアに関しては10年以上のベテランです。
最初にT中さんのお手本を見ましたが、とにかく手が速い…
作業のスピードがとても速いと感じました。
でも、違和感があります。
使う道具や洗剤が、S木さんと根本的に違っているのです。
「掃除道具は自分で工夫して変更してもいい」とは言われているけれど
かなり自己流でやっている様子です。
そして雑巾は普通の部屋用と、トイレ用、除菌用で、色が決められていて
そこは変更してはいけないのに、自分で好きな色を決めているようなのです。
そのため教わる側としては混乱してしまいます。
S木さんに教わった道具を使おうとすると
「それダメ、それ違う」
と言われ、T中さんと同じ道具を持ってないと
「えっ?持ってないの?」
と言われてしまいます。
時間も迫ってくるし、内心途方に暮れていると、S木さんがやって来ました。
別の場所を教えるためにです。
「どう?やり方わかった?」
と聞かれて、口ごもっていると、T中さんの方が
「これこれこうやって、って教えたさ」
と、雑巾を取って拭く真似をしました。
するとS木さんが
「いやそれ違うでしょ、雑巾が」
と、T中さんを制止するように言いました。
T中さんの顔色も変わり
「いや、ここはこれでしょ」
と口論になってしまったのです。
時間にすれば数分ですが、こちらはどうすればいいか分からず、うろたえていると
患者さんが一人来て、中を覗いて立ち去るのが見えました。
2人ともそれに気付いたのか、結局その場でT中さんが折れ
「じゃあ、色は守ります」
と言って、その場は収まりましたが…
明日も、その階のトイレはT中さんに付いて教わります。
無事に済むと良いのですが…