窓越しの陽射し
休日の朝。
布団から出ると、まずカーテンを開けて空を見ます。
晴れていれば洗濯、そうでなければ掃除。
洗った物を外に干す訳ではないから
曇りでも雪でも洗濯したってかまわないのですが
形だけでも天日に当てると、洗濯した!という気分になるのです。
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6年振りの会話は
上の弟の携帯に6年ぶりに電話しました。
弟の次女、私から見て姪が年末に結婚していたからです。
この6年、ほぼ年賀状だけの付き合いでした。
弟は奥さんの家に婿養子に入っていて、三世代同居。
その状況を考えると、何気に電話も掛け辛くて、疎遠になっていたのです。
ちょっと勇気を出して電話を掛けて、6コールほど鳴らしましたが
弟は出ませんでした。
一旦電話を切るとスマホをテーブルに置いて、深呼吸をしました。
血を分けた兄弟だし、本人とは特に喧嘩別れをしたわけでもないのに
なんでこんなことで、いちいち緊張しているのかと思いながら…
1時間ほど経って、もう一度電話を掛けました。
「もしもしあの、札幌の…」
と言いかけたら、弟はすぐに
「ああ、お姉ちゃん?
言わんでも分かるよ」
と答えました。
「さっき、電話出んで、ごめんね?
髪染めとった。
もう真っ白だで」
とすぐさま続ける弟。
話の内容は年齢を感じさせるけれど、口調は全く変わっていません。
「〇〇ちゃん、結婚おめでとう。
年賀状の写真、すごくいい感じだったよ。
あの、よかったらご祝儀とか送りたいんだけど…」
と言うと、弟は
「ああ、別にいいよ。
こっちも知らせてなかったし、本人も家族だけ呼んで
あんま派手にやりたないって言っとったもんで」
「いや、でも□□ちゃんの時は渡したのに」
と、長女の時のことを言うと
「いやあ、上の子は派手にやったもんで、ありがたくもらったけど
〇〇はそんなお金もかかってないし、気にせんでいいよ。
っていうか、お姉ちゃんのほうが、今一人だもんで
あんま無理せん方がいいわ。
あれだわ、もう今年還暦じゃなかった?」
「還暦だけど、今、一応札幌のコールセンターで働いてるし
ご祝儀くらいなら出せるよ?
遠くてお年玉もろくにあげてないから、3人ともご祝儀くらいは
送ろうと思ってたし、姉妹で平等な方がいいと思って」
そう言うと、弟は
「まあ、それだったら、本人も喜ぶと思うし
ありがたくもらっとくわ」
と答え、その後はしばらく互いの近況について話しました。
今、弟は義実家と同じ土地のすぐ横に別棟で家を建て
別居になったので、精神的に楽になったとのこと。
それなら、たまに電話を掛けても大丈夫そうです。
隔てた時間が長くなりすぎて、最初の一歩にとても時間がかかったのに
直接話してしまえば、あっという間に壁が崩れて
昔に戻ったような感じ。
すぐに考え込む質の私だけれど、ひとつ自分を縛るものがほどけていったような
温かい気持ちで昨日一日を過ごしました。
昨日の夕食
さやえんどうの卵とじ、厚揚げと長ネギの煮物、ほうじ茶、ご飯。
白いご飯に醬油味は落ち着きます。
*『毎日が発見ネット』様の体験記コーナーで連載中。
第1土曜日の夜8時台に更新予定です。
最新版は12月7日に更新されました。
『快テレ君』体験レポートも掲載中です。
ぜひご一読を!
【前編】
【後編】
最後まで読んで下さって、ありがとうございました。