昨日、仕事を終えて休憩室に戻ると、S木さんが先に仕事を終えて
守衛さんの椅子に座ってコーヒーを飲んでいました。
何となく浮かない顔です。
退勤時間を表に書いて、帰り支度をしていると、S木さんが
「あのさあ、トイレが詰まったの直したことあったっけ?」
と尋ねてきました。
やったことが無かったので、そのまま言うと
「覚える気ない?」
と言われ、ちょっと嫌な予感がしつつも
「別に、憶えるのはいいですけど…」
と答えると、S木さんが
「このところ3時を過ぎてから、トイレが詰まって病院から電話があってさ。
職場に戻ってトイレ詰まるの直したけど、うち遠いしさ。
くるさんは歩いてこれるから、これから時間外でトイレが詰まったら
やってもらいたいんだよね。
いいかなあ?」
「えーと、それは…まあ、うちは近いですけど…」
そう言葉を濁していると
「今度トイレが詰まったら呼ぶから、やり方憶えてもらうからね。
レバーで水を流すと溢れるから、バケツで少しずつ水を流すから。
あと四角いバケツでモップ絞るから。
それさえ覚えれば難しいことは無いから。
時給はちゃんと出るからね」
いや、それは時給に換算されて当たり前だと思うんですが
それより、S木さんはもうすでに私にやらせる気満々なのが分かって戸惑っています。
元々5時間でほぼ残業無しの勤務だからということで、マンション清掃の求人に応募したのに
別の職場、しかもこのコロナの時世に病院に勤務先を替えられて…
しかも朝5時半出勤になったのに、何かあれば夕方にも呼び出されるというのは
正直納得いきません。
出来れば拒否したいけれど、転職も難しい昨今、無職になる訳にもいかず…
納得できないけれど、今の状況に甘んじていくしかなさそう。
今は病院のトイレが詰まらないのを祈るばかりです。