雨の音がわずかに響く部屋。
今朝は冷たい麦茶を止め、あとで温かい緑茶を淹れるつもり。
雨粒の付いたガラス窓の向こうで、灰色の空が明るみ始めました。
昨日も無事にパートの業務を終えて、休憩室でM村さんと話をしていました。
「今年、息子たちはお盆も帰省しないみたい。
なんか張り合いがなくなってきた」
そんなことを言うM村さん。
うちの職場は年末年始は31日から1~3日まで休みですが、お盆はカレンダー通り。
今年の場合だと、祝日のある今週末は3連休だけれど、お盆は普通に土日休みだけです。
もし息子さん一家の方が連休でも、M村さんのほうが仕事があるのでは…?
そう思って、そのまま疑問を投げかけてみると
「息子たちが来るなら、来週は有休を取ってた」
とのこと。
そんなに休み取れるのかと疑問だったけれど、M村さんは結構有休を溜めている様子。
それにうちの会社は欠員が出た場合、本社の方から臨時専門の清掃員を派遣するので
早めに申告さえすれば、4日休むのも可能なようでした。
「もともと嫁の方はこっちにそんなに来たがってる感じじゃないから
来ても年1回くらいなのに…
何だかもう、息子たちの方からこっちに帰ってくるのは、2、3年に1回くらいに
なりそうな気がする。
少なくともあと2年くらいは来ない。
そんな気がする」
そこまで一気に言うと、M村さんは肩を落としました。
「コロナのせいとは言え、やっぱり寂しいよね。
できれば年に1回でも来てくれると良いのにね」
そう答えながらも、私自身が滅多に帰省などしなかった側の人間なのを思い出し
白々しいことを言っている気がして、内心ちょっと後ろめたくなったりもしましたが。