昼過ぎに帰宅して、そのまま家に居るのが、何だか不思議に思えます。
パートの掛け持ちを卒業した翌日のこと。
まだ苦行の日々を引き摺っているようです。
思えばマンションの仕事は完全週休2日制で、病院の休みは日曜のみ。
午後から出勤することはあっても、午前中だけ仕事をして
午後から休みのパターンはありませんでした。
それが馴染まないのかもしれません。
それでもいつもより自由な時間が3時間ほど増えたのです。
あれをしよう、これもしようと、頭の中で予定を組み立てながら昼食を摂った後
少しだけと思いながら横になったら、あっという間に眠ってしまいました。
意識が戻ると午後2時半。
1時間ほど眠っていたでしょうか。
目覚めはスッキリせず、頭がぼんやりしています。
とりあえず制服を洗濯して、部屋に掃除機を掛け、麦茶を湧かし
作り置きのおかずを作ったところで、また自分が電池切れになりました。
目が覚めると5時半。
また1時間ほど眠ってしまいました。
今度は頭がスッキリしています。
夕食の前にお風呂に入って、洗い場を掃除しつつ、お風呂に入って暖まり
さて夕食…という段になって、スマホが鳴りました。
「ああ、くるさん?
S木です。
土曜日ね、T中さんが休むから、T中さんの担当のとこやってもらうから。
30分残業になるから憶えといてね」
T中さんは2階の担当。
私がやっていた3階より建物が広いのと、浴室があるので時間がかかるのです。
「はい…」
と返事をすると電話は切れましたが、これで意識が一気に病院のパートの方に流れてしまい
午後から休んでいた感じが、すっかり無くなってしまったのでした。