北国とはいえ、さすがに暑くなってきた今日この頃。
気温はせいぜい28℃でも、湿度が80%になってくると不快指数も上がります。
フェイスシールドとマスクと眼鏡で顔面サウナ状態になって
うっすらとした霧の中にいるようです。
前々から気になっていたのですが、病棟にあるトイレの個室のノブの一部が
黒っぽくくすんでいます。
錆ではないけれど、普通のスポンジや雑巾ではこすっても落ちません。
(もしかして、白くてキメの細かいメラミンスポンジなら落ちるかも…)
そう思って、仕事が終わった後に休憩室でアイスコーヒーを飲んでいた
S木さんに事情を話して、メラミンスポンジを使っていいか聞いてみると
即、却下されました。
「あのね、向こうに言われてないことは、わざわざやったらダメだよ」
聞くところによると、病院と清掃会社の間では最初の段階で
どんな作業をどこまでやるか、キッチリ契約していて
その作業への対価が決まっています。
それを超えてこちらが仕事をしてしまうと、契約を知らない現場にいる人は
それが当たり前になってしまって、その後も契約した以上のことを
期待するようになるのです。
すると余計な手間と時間がかかる分、会社は人件費がかかるし
「◯階では××をやっているのに、うちの階ではやってない」
という話になって、他の階で作業する同僚にも迷惑がかかってしまいます。
もし、病院側からやるように言われたら、対応することになるようですが…
仕事はボランティアではありません。
契約からはみ出さないように働くことも、また必要なことなのです。