出掛ける時も、仕事中も吹雪いていたのに、今は青空が見えます。
今日は最後の出勤日。
2人の新人さん、K東さんとN川さんに祝日用の仕事を教えてきました。
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家を出たのは時間通りですが、職場に着くと2人はもう着替えて
スタンバっています。
私は慌てて上着を脱いで手袋をはめ、道具庫に3人で向かいました。
一応仕事を家教える立場とは言え、祝日用のコースは
私も数回しか体験していません。
自分で作った小さいマニュアルをチラチラ見ながら、指導を始めました。
最初にナースステーションのゴミを回収していると
看護師さん達に一瞬「あれ⁉︎」と言う顔をされました。
この1週間、私が顔を出していなかったので
もう辞めていると思われていたのでしょう。
ゴミ集め自体は、新人さんは2人ともこの1週間で何度もやっていたようで
自分から持ち場にサッと入っていってゴミを回収しています。
その他の仕事もマニュアルさえ見れば対応出来る様子で
特別に教える事はもう無さそうでした。
1つだけ前回できなかった、お風呂のお湯張りだけは
目の前で実演したのですが、他はもう私が手を出すようなところはありません。
特にN川さんは、普段から祝日のコースと似たところを回っているので
手慣れているようでした。
3人で回ると病室のゴミの回収も早く終わり、早々に患者さん用の
洗面所の掃除をすることになりました。
私も何か手伝おうと思ったのですが、水回り用の道具が入っているカゴは
もう私のものでは無く、中身ごとK川さんに譲っています。
一応そのカゴを覗いてみると、自分が使っていた頃に揃えた道具や
仕切りの箱に加えて、K東さんが買い足した雑巾やブラシが
キレイに整頓されて入っていました。
もう完全にK川さんのカゴです。
2人はさっさと前回教えたやり方で、掃除を始めています。
そうなるともう基本的に手出し出来なくて
備え付けのペーパータオルを使って、髪の毛や排水口のゴミを取る
地味な作業しかやることがありませんでした。
一通りの作業が全部終わり、最後に休憩室で
「今日見ていたけれど、2人とも祝日用の仕事に十分
対応出来ていて良かったです。
私はこれで終わりですが、これからも頑張ってください。
今日はありがとうございました」
と挨拶をして帰ってきました。
普通の、偽らざる感想です。
これでこの職場ともお別れだなぁと思うと、ホッとしたり
少し寂しいような気もするけれど、次の人がちゃんと仕事を覚えて
頑張ってくれていると思うと、安心して去ることができます。
別の平日にS木さんや課長さん達にも挨拶をしに行く予定ですが
とりあえずこれで、私はお役御免となりました。
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