以前、パートをしていたお店がありました。
当時は自宅でする仕事がメインで、土日だけそこで働いていたのですが
2年ほど前の急な入院をきっかけに、クビになってしまった職場です。
普通に退職したか、仲の良い人がいるところなら、たま~に差し入れなどを持って
元同僚に会いに行ったり、食事をしたりもするのですが…
クビになった上に親しい人もいないところだと、さすがにそれをする勇気はなく、それ以前に
その店が入った商業施設自体に足が向かなくなり、ずっと避けるように生活してきました。
でも2年の月日が経ち、元職場とは同じフロアの別のお店に欲しいものがあったので
先日、久しぶりにその商業施設に立ち寄ったのです。
最初は注意しながら元職場から遠いほうの通路を通り、目的のお店で買い物を済ませました。
しかし、ミッションを達成して気が緩んだのか、勤めていた当時の癖が無意識に出たのか
帰りはうっかり元職場がある通路を通ってしまいました。
見覚えのある、元職場の隣りの店を見て(しまった!)と瞬時に思いました。
…ところが、無いのです。
以前勤めていた店が。
全然違う店になっています。
驚いて辺りを軽く見まわしましたが、やはり前の職場はありません。
エスカレーターの近くの壁にあるフロアガイドを見ると、他にも何軒かの店が無くなり
以前とは違うテナントが入っています。
だったらわざわざ2年もこのモールを避けることもなかったな…と少しホッとするとともに
こうしたお店の生存競争の厳しさを目の当たりにした気がしました。
もしあのまま勤めていても、結局は別のパートを探すことになっていたのか…と思うと
大局的に見た自分の運勢の流れは、あまり変わらない結果になるように動いていて
少し複雑な気分です。