南向きの歩道は雪がほとんど無くなって、春の兆しが訪れています。
半面、日陰にはまだまだ雪が残り、一時的に解けた表面が
朝には再凍結するところもあって、油断がならないのです。
昨夜、仕事から帰って着替え、猫に餌と水をやって
自分もテーブルの上におかずを並べていると、伯母から再び電話がありました。
土日は仕事だと前々から言ってあったと思うのですが
「何で(昼間に)電話に出ないのか」
と叱られつつ、お茶をちびちび飲みながら話を聞きました。
聞くと言っても伯母の話は十年一日で
「結婚に失敗したのなら、大人しく実家があった県に戻るのが普通」
「親はいなくても親戚はいるのだから、こちらに戻るべし」
「下の弟が都会に近い場所に引っ越したなら、長女がこちらに来て月一で墓参しろ」
…要点をまとめると、こんな感じ。
50代も半ばに差し掛かって「再婚しろ」コールが無くなっただけマシでしょうか。
伯母はバツイチ独り暮らし=不幸という前提で話をしてきますが
こちらとしては、決してそうではありません。
長く人に抑圧される人生から解放され、誰に気を使うでもない自由な時間を得て
こういう生活が自分に合っていると思うから、今の生活を選んでいます。
不安定さや将来の不安はありますが、できるだけ誰かに迷惑をかけないように
残せるものを少しでも多く残せるように努力しているつもりです。
それに親戚といっても、伯母がいなくなって従兄弟の代になったら
こんな風に電話もかけて来なくなるし、冠婚葬祭以外の付き合いも消えるはず。
血は水より濃いといっても、そういうものです。
それをかいつまんで伯母に説明したけれど、『かたくなな姪』という評価は
覆らないでしょう。
それでもいい、仕方がないと思っています。