いつもの時間に目が覚める朝。
朝一番、ゴミを手にぶら提げて階段を下ります。
新雪で開けにくくなっているマンション入り口のドアを押し開け
大量の雪が載った収集箱の蓋をよいしょと持ち上げて
なんとか開いた隙間からゴミを投げ込みました。
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今日は休日。
でも昨日は普通に出勤しました。
こんな日々が、あと3週間。
今月一杯で辞められると思っていた頃の高揚感は、すっかりどこかに行ってしまって
一日一日を地味に消化しています。
病室の掃除に移る直前、S木さんがターッと小走りでやって来て
「あのね、今日、会社の方から2人派遣されて、ここ来てるのさ。
それぞれ課長とY崎さんに付いて、仕事教わってるんだ」
新規で求人募集をしても誰も来ないので、とうとう会社に所属している人に
辞令が行ったらしいです。
1年半前の私と同じように…
少し複雑な気持ちになりましたが、それでも次の人が来てくれて
安心しました。
2人来たということは、S木さんと私の分の仕事は何とかなるということです。
「でもねえ…」
S木さんはこう続けました。
「今日来た人、2人とも男の人なのさ。
ここに必要なのは女の人なんだけどねえ。
男の人だと、更衣室とかトイレとか、女子用にはなかなか入れないんだ。
病室だって、女の人の部屋だと着替えてたり、体拭いてたり
いろいろしてるから、あんまり歓迎はされないのさ」
確かに…
病院の清掃は全員が男性では務まりません。
あと1人、女性のパートさんが決まるまでは、予断を許さない感じです。
それでも、私達が辞めてもいいように体制が整いつつあります。
あと3週間、なんとか頑張って、ここでの仕事を全うしなくては。
まずは、そこからです。
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