車の音が遠くに響く深夜。
昼間はエアコン頼りでも、夜は網戸で十分涼しさを感じられます。
ガラス戸が空いていると、部屋と外がひと続きの空間になって
この街の片隅で暮らしている感覚が強まるのです。
スポンサーリンク
今の職場で働き始めて、2カ月と10日ほどでしょうか。
昨日初めて、私に対してのクレームが入ってしまいました。
朝、いつものように正面玄関に掃除機を掛けていると、いろいろな人が通ります。
出勤するサラリーマン、通学する学生さん。
大体いつも、同じ時間に同じ人とすれ違うのですが…
そんな中に40代近いOLさん風の女性がいます。
こちらから挨拶をすると、軽く頭を下げつつ無言で通り過ぎるタイプの人です。
一昨日、その人がバッグから何かを取り出しながら歩いていたのですが
通り過ぎた後に、ガーゼのハンカチが落ちていました。
おそらく、その女性の持ち物です。
慌ててゴム手袋を片方外し、素手でハンカチを拾って後を追いかけて
「落とし物ですよ」
と声を掛け、ハンカチを差し出しました。
女性は一瞬、不審気な表情を浮かべましたが、すぐに無表情になり
「ありがとうございます」
とハンカチをつまむようにして受け取りました。
その件についてのクレームです。
内容としては
「コロナが心配だし、掃除をしている人の手で持ち物を直に触られたくない。
落とし物があったら自分で拾うので、落とした場所を教えて欲しい」
とのことでした。
K山さんは
「これはこの人が神経質なだけだから、他の人の時は普通に素手で拾っていいよ」
と言われましたが…
自分のしたことでクレームが入ったのは今回が初めてで、結構ショックです。
コロナ以降、神経質になるのは仕方のないことですが…
『掃除をする人の手』は、時にそういう見方をされるということも
覚悟しなければならないようです。