気候は良くなって来たけれど、病気は家の中を暗くします
病状が進んで、猫が自主的にホースから出る酸素を
吸いに来るようになってきました。
朝、いつものようにモップ2本と洗剤や雑巾、スポンジなどが詰まった
カゴを持って、自分の持ち場に行きました。
最初はダスタークロスのモップとゴミ袋、一般用の雑巾しか使わないので
いつものペースで掃除を進めていったのですが…
先生や看護師さんの休憩室エリアに行き、トイレ掃除の道具を取り出そうとして
初めて自分のものではないフェイスシールドが、カゴに入っているのに
気がついたのです。
コレは一体…?
心当たりはありませんでしたが、シールドをよく見ると
フレームに名前が書いてあります。
「S木 ②」
S木さんの予備のシールドでした。
それがなぜ、私のカゴに…?
それはともかく、このままカゴに入れておくと汚す可能性がかなり高いです。
この後トイレ掃除で、トイレ用の洗剤やらスポンジやら雑巾やらを
交互に何度も出し入れするし、飛沫が掛からないように気にしていたら
作業のスピードを上げられません。
仕方なく地下から階段を上って、清掃の方の休憩室に戻って
フェイスシールドを所定の場所に戻して来ました。
これだけでも結構な時間のロスで、迷惑だなーと思いつつ持ち場に戻りました。
しばらく経って、出たゴミをゴミ置き場に持って行こうと
階段を降りると、課長さんがいて
「ああ、くるさん、あのね、昨日から夜の部に新しい人が入って
その人用のフェイスシールドを道具庫に置くようにしたから
勝手に持って行かないでね」
えっ…?
私は昨日は休みで一切事情は聞いていないし、問題のシールドは
私が勝手に持っていったわけではなく、私のカゴに入っていたから
仕方なく戻したのに…
「あの、あれは私のカゴに入ってたから、返しに行っただけなんですけど」
冷静に言ったつもりが、ちょっとだけイライラが表に出てしまったかもしれません。
課長さんは少し驚いた様子で
「あっ、そう、カゴに。
ごめんごめん、後で言っとくわ」
と言いながら、去っていきました。
結局なぜシールドが、私のカゴに入っていたのかは分からずじまいでしたが…
このところ猫の病状が重くなって、長期休暇など夢のまた夢のこの職場は
正直すぐにでも辞めたいくらいなのに…
妙な言い掛かりをつけられたら、そうそういい顔もしてはいられないのです。