雨と共に、最高気温が20℃ほどに下がった本日。
身体を動かす仕事には、むしろ好都合の涼しさです。
それでも半日働けば、暑くて汗ばんできますが…
雨天の場合、外回りは屋根のある駐車場だけで、あとは階段の掃除をします。
階段は普段は週1回、紙ごみや枝・葉・草などゴミの量が少なく、ゴミ捨て場を
水で流す作業をしなくていい日に2人で行うのですが
雨の日は特例で、外回り担当が1人でやるのです。
エレベーターで最上階まで登って、窓の桟の埃を雑巾払い落しつつ、ホウキで1段ずつ
掃きながら階段を下りていきます。
ここは掃除の頻度が少ないせいか、建物の中で一番埃っぽい場所です。
廊下側から砂埃が吹き込んでくるのと、人がほとんど通らないせいでしょう。
踊り場の隅には、綿埃が玉になっています。
なにぶん建物のみならず、住人も高齢化したマンションですし
皆さん1階分の移動でも、当たり前のようにエレベーターを使うのです。
埃対策で、10年前もここだけはマスクを手放せませんでした。
2、3段を掃くだけで砂埃が舞い上がります。
うっかり吸い込んだら喘息が再発しそう。
雨天の時は1人なので急がなければならず、仕事に集中していたのですが…
2階か3階辺りまで降りて、踊り場でちり取りを使っていた時
不意に後ろの非常扉が開いたのです。
中腰だったため、ドアがお尻を直撃して、思わずつんのめってしまいました。
「あっ、すいません…」
と声がしたので後ろを見ると、70代くらいの女性が小型犬を抱いて
ドアの陰に立っていました。
このマンションはペット禁止です。
多分後ろ暗い気持ちがあって、階段を使って散歩に連れて行こうとしたのでしょう。
他の人がいても、堂々とエレベーターでペットと共に移動している人も時々いますが…
「大丈夫ですよ」
と答えながら、ホウキとちり取りを持って踊り場の隅の方に立つと
女性はペコペコしながら、ミニチュアダックスと共に階段を下へと降りていきました。
双方、階段は人が来ないと思って、油断していたのだと思います。
下から響く足音を聞きながら反省しつつ、再び埃を寄せ集め、ちり取りに向けて
サッと掃き入れました。