着物文化がギリギリ残る頃

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昭和・平成・令和と3つの元号をまたぎ、50年以上生きてきました。

でも明治維新のように生活様式が根本から変わったりしてないし、戦争も経験していません。

 

子どもの頃に存在しなかったものはパソコンやスマホなどのネット環境や、電子マネーなどの決済方法くらいで、流行などでスタイルは違っても、基本的な部分は現在と特に変わっていません。

 

言ってしまえば

『自分は昔の50代に比べれば、今の若い人とそれほど感覚にギャップはない』

そんな感覚で過ごしてきました。

 

でも、今こうして昔の記憶を反芻してみると、細かい部分では常に変化や進歩があって、今はもうあの頃の日本ではなく…ぶっちゃけ

『ああ、もう時代は変わったし、本当に歳を取ったわ』

としか思えなくなってしまいました。

 

私の時間は未来にも繋がっているけれど、生まれる前の昔とも繋がっていたのです。

 

例えば、着物。

私が子どもの頃は、他所行きでなく日常で着物を着て生活する

磯野フネさんのような人を、まだまだ見かけたものです。

 

とは言っても、当時の自分から見て、お婆さんくらいの世代の人で

自分自身は着物を着たりはしていませんでした。

 

…が。

それは私の記憶違いだったのに、最近気が付きました。

よく考えたら幼少期の私は、毎日着物を着て生活していたのです。

 

それは、寝巻。

夏には浴衣、冬にはネルの寝巻を着て、毎晩寝ていました。

 

今、普通にパジャマやルームウエアなどが便利だ、着やすい、などと思っているけれど…

 

実際のところ、着物の寝巻は寝る姿勢によっては、帯の結び目が多少ゴロッとするものの、ゴムの締め付けが無く、寝やすいのです。

普通にガンガン洗濯できますしね。

着れば案外悪くないと思います。

 

でも一番の難点は、普通のお店ではもうほとんど売っていないこと。

やはり過ぎ去ってしまった、過去の遺物なのでしょうか。

 

冠婚葬祭以外で着物に袖を通す機会も、これからますます減っていくでしょう。

それもまた時代です。

 

これからも時間に流されて、その時その時に合った生活をしていくのでしょう。

 

◆最後まで読んでくださって、ありがとうございました◆

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