地味に蒸し暑い一日。
休憩室のテーブルの上には1枚の書類とボールペン。
持参したお茶を冷蔵庫から取り出して、ちびちび飲みながら記入を始めました。
週に一度、管理会社の外回り担当の人が来て、備品が足りないものはないかなど
様子を聞きに来ます。
まだ20代くらいの男性で、スーツ姿の営業マンといった風情の人で
昨日はその人に6月分の勤怠表を提出することになっていました。
勤怠表は本来、毎日その日に記入するべきなのでしょうが、うちの職場ではなぜか
提出する前にまとめて記入するのが通例のようで、直前に用紙を渡されたのです。
誰も欠勤せず時間通りに働いているので、カレンダー通りに記入すれば
とくに問題はないのですが…
何かの事情で遅刻や欠勤したり、年に2回くらいワックスかけの残業があるときなどに
間違えそうな不安もあります。
普段メガネを掛けないM村さんがこの時は老眼鏡を掛けていて、一瞬誰かと思いました。
「もうね、小さい字なんか全然見えなくて」
と、書類をぐーっと手元から離して、背筋を反らせるようにしながら見ています。
それに対して
「私も、私も」
と、眼鏡を持ち上げて、書類のすぐ前に顔を近づけて見る私。
ひと月分の日にちの表が書かれた勤怠表の月曜から金曜日の出勤時間と退勤時間を
少しずつ埋めていくたびに、1カ月間無事に仕事を全うできたのを実感します。
体力勝負の仕事だけど、次の1ヵ月も頑張ろうという気持ちになりました。