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残業を断りたいけど

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今日は朝から何だか暑いと思っていたら、最高気温が33℃の予報が出ていてビックリしました。

こちらで9月過ぎてこの気温は、とても珍しいことです。

家のエアコンをつけて出るのはもちろんのこと、会社には冷感素材の服を着ていきます。

 

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うちの職場は土日、とくに忙しさを極めます。

昨日もご多分に漏れず、案件が間髪入れずに次から次へとやってきて、処理が追い付かないほど。

 

そんな中、ベテランのSVさんが一人一人のデスクを回って、何か話しかけていました。

何となく嫌な予感がしつつも、目の前の仕事を片付けていると、SVさんが隣にスッと来て

目線が近くなる距離まで腰を落とし「今、ちょっといいですか」と聞いてきました。

 

「うちは今、土日、本っっ当に人が足りないんです。

くるさんは月曜休みなんで、前日の日曜日に早出か残業をお願いできませんか。

出来たら両方だとありがたいんですが。」

 

一瞬返事に詰まりました。

デスクワークとはいえ、ずっと気を張っているので、8時間勤務でも結構疲れます。

 

それでも完全な独り暮らしなら、そこまで考えずに申し出を受けているところですが

家で私を待つ存在が、即答を引き留めます。

 

言葉で事情を話して、納得ずくで留守番を頼める相手ではありません。

ただでさえ歳を取ってきて、以前よりも甘えるようになってきているので

ぼっちで家に閉じ込めておくのが心苦しいのに…

 

でも今の職場で、仕事ができる方ではない私が使ってもらえているのは、多忙だからこそであり

こういう場面で役に立たなければ、それこそ存在意義がありません。

 

結局、これから日曜日は1時間残業することで、話が決まりました。

たかが1時間の残業ですが、考えてから答えるまで、ほんの数秒の間で

いろいろと逡巡した時間でした。

 

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最後まで読んで下さって、ありがとうございました



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