雪の日の診察

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今日は休日。

月に1度、猫の血液検査をすることになっており、数日前に病院の予約をしていました。

 

夜の間に新たな雪が積もって、表は真っ白。

そんな中をペットキャリーを提げて、病院に向かいます。

 

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午前中に少し陽が差して

(このまま晴れてくれたら…)

と思ったけれど、出掛ける頃になったら雪がちらつき始めました。

 

ヒーターの前で無防備に寝ている猫を抱き上げて、大急ぎでキャリーの中へ。

キャリーには毛布を敷き、猫の上からも小さい毛布を掛けるけれど

それでも万全とは言えないでしょう。

 

寒い中を滑らない程度に急いで歩き、病院に向かいました。

今日はほとんど待ち時間も無く、すぐ診察に入りました。

 

変わった様子はないか聞かれ

薬は飲んでますけど、2時間くらいで吐いてしまうことがあるのと

たまに息が荒いように見えることを伝えると、先生は

「そうですか…」

と言いながら、カルテに何か書き付けていました。

 

「今から血液検査と身体検査をしますね」

と言いながら、先生がキャリーを持って処置室に入るとすぐ

いつものように低い怨嗟の声が待合室に響いてきました。

 

気を紛らわせようと、待合室のマガジンラックに差してある『ねこのきもち』を手に取り

読み始めた途端

ギャーーーーーーッ

と叫ぶ声が大きく何度も響き渡り、雑誌を読むどころではなくなってしまいました。

 

しばらくすると、先生がキャリーを運んできて

「血液検査はしましたが、胴囲やあちこちを測ったりは出来ませんでした」

とのこと。

手術をした頃よりも元気になったので、抵抗が激しくなったようでした。

 

検査の結果は2~3日後に電話で伝えてもらい、その結果如何で

次の診察日が決まるそうです。

 

本日の診察料は15,433円。

財布の中身がギリギリで、カードも持って行かなかったため、軽く冷や汗をかきました。

 

こうした毎月の出費は懐が寒くなるけれど、これを払う必要が無くなった時に待つのは

より冷え切った生活でしょう。

 

私にとって、その瞬間から『余生』が始まります。

それを遠ざけるためなら、多少の出費も厭うわけにはいかないのです。

 

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最後まで読んで下さって、ありがとうございました

 

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