PR

手のひらに載せられる小さな包み

スポンサーリンク

 

気温は下がったはずなのに、湿度の高さにうんざりする夜。

エアコンの除湿を点けると寒いし、どうしたものやら…

寝不足が仕事に悪影響を及ぼすのを持て余しながらも、夜は更けていきます。

 

にほんブログ村 その他生活ブログ 貧乏・生活苦へ

 



 

いわゆるクレーマー対応をしている患者さんの部屋で、本来ならモップで水拭きをしない

ベッド下の床を拭かなければならなくなって、数日が経ちました。

 

別の患者さんのゴミ箱がジャングルになっているのもあり、本来の作業時間を

15分以上はオーバーしている状態が続きます。

 

残業代は出ません。

だから先輩のパートさん達も時間内で終わらせることに必死で

仕事が終わると、人の気配の無くなった休憩室にトボトボと戻ります。

 

知らず、ため息が漏れるような日々を送っていたところ

件のクレーマーの女性の態度が、少し変化してきたような気がします。

 

昨日、ベッド下を拭き終わって

失礼しました

と部屋を去ろうとしたところ、作業中はずっと無言だったその女性が

ちょっと待って

と呼び止めました。

 

そして傍らにあるテーブルに載っていた袋に手を突っ込み、掴んだものを

これ

とだけ言って、私の前に差し出しました。

 

受け取ってみると、それはべっこう飴が3粒。

 

それ、中身が紙にくっついちゃって、面倒だからあげるわ

そう言うと患者さんは、再び背を向けてごろりと寝返りを打ちました。

 

態度は素っ気ないのですが、明らかに最初にクレームがあったときより

軟化しているような気がするのです。

最初の頃はいかにも怒りを買っている雰囲気があって、長居するのが辛かったのですが…

 

その後、休憩室で飴を舐めようと、包んであるセロハンを開こうとしたところ

本当にくっ付いていて、なかなか剥がれませんでしたが。

 

スポンサーリンク

 


ランキングに参加中です
応援していただけるととても励みになります

にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へにほんブログ村 その他生活ブログ 貧乏・生活苦へにほんブログ村 ライフスタイルブログ 一人暮らしへ

最後まで読んで下さって、ありがとうございました

 

タイトルとURLをコピーしました