家から地下鉄の駅に向かう途中、右手に見える病院。
途中で道を1本曲がれば、そこに辿り着きます。
今までは脇道だったその道が、来週からはいつもの道になるのです。
マンションに通う最後の一週間。
最後の週は内回りの担当だったので、正面玄関や集会室などを掃除してきました。
築30年近いマンション。
拭いても拭いても、完全に綺麗にはなりません。
今落とせる汚れが落ちたらそれで良し、といった気持で作業に当たります。
病院の方も築年数が古いので、その辺りの心の持ち方はほとんど変わらないけれど
とにかく急がされるのと、かがんだり立ったりが多いところが違います。
家に帰って、疲労を引きずるのがマンションの仕事ならば
疲労以上に痛みを引きずるのが病院の仕事です。
正直、同じ5時間労働でも、マンションだったら65歳まで何とか働けそうですが
でも病院の方では、もってもギリギリ60歳まで。
下手をすると、60前に腰か膝か足首を痛めて、働けなくなってしまう可能性も感じます。
実際、課長さんは腰を痛めていて、勤め先の病院に入院中です。
これから先の人生、働けるうちは働きたいけれど、足腰を傷めたら
清掃以外の立ち仕事も難しくなるでしょう。
デスクワークなら可能かもしれないけれど、高齢者になればなるほど募集はありません。
自活しなければならない以上、これ以上身体の故障を抱えるわけにはいかないのです。
配置転換の話を聞いたときには
(社保に加入している以上、今の管理清掃会社を60歳までは辞めたくない)
と思っていたけれど…
土曜日、病院の階段を下る時、左足首を軽くひねった感じになりました。
今日になっても少し違和感があります。
多分この程度のトラブルは、これからいくらでもありそうな気がするのです。
今はそれほどではなくても、本当に身体に危機感があったら
60歳未満でも辞める勇気を持たなければ…
そう考えを改めました。
労働者としての自分の寿命を延ばしながらでなければ、生き残っていけないのです。