昨日、ひと仕事終えて休憩室に戻ると、S木さんが難しい顔をしていました。
「Iさんが今月一杯で、守衛辞めるんだよねえ」
また人が辞める話です。
私がここに来るようになってから、研修期間を含めてもまだ5か月程なのに
人がどんどん減っていきます。
しかし、Iさんと言われても、今一つピンと来ません。
守衛さんは3人いますが、それぞれ最初に会った時にチラッと名前を聞いたけれど
ロッカーなどに名前は無く、出勤簿も別になっているので
顔は知っていても、名前を憶えていない状態。
小さいお爺さんと、普通のお爺さんと、セクハラ爺さん。
頭の中ではそんな風に分類していたのです。
どの人だろうと思って、話をよくよく聞いてみると
どうやら『普通のお爺さん』がIさんだった様子。
内心、セクハラの人じゃなくて、ガッカリしました。
もう何か月も前から「辞めたい」と言っているのを頼み込んで続けてもらっていたら
限界が来たらしいとのこと。
S木さんは眉間に皺を寄せて
「コロナで人を募集しても全然応募がないから。
あっても79歳の人とか…
この病院は特殊だから、その歳じゃ仕事が覚わらないさ。
仕方がないから残りの2人の守衛さんで勤務日を増やしてもらって
いままで段ボール集めをしてもらってた分は、私と課長で何とかするしかないさ」
などと言っています。
でも午後の3時間の仕事の人がクビになってから、新しい人が入らず
代わりにやっているのがS木さん。
結構負担が大きいので、今後こちらにもしわ寄せがある気がします。
こんなに人が来ない現場では仕方がないとはいえ…
私も辞めたくなったときに、すぐには辞めさせてもらえないだろうというのは
容易に予測がつきます。
今すぐ辞めようとは思っていませんが、先を考えると頭の痛いところです。