今日も仕事上がりに休憩室で、S木さんと鉢合わせしました。
S木さんの方は休憩中だったようで、守衛さんの椅子に座っています。
「いやー、昨日ね、面接したんだけどさ…
何か、やっぱダメだったねえ」
手にしたコーヒーカップを中身を回すように揺らしながら、S木さんが言いました。
どうして不採用にしたのか、それとなく尋ねてみると、S木さんは
「なんかさあ、職歴に○○新聞社って書いてあったんだあ。
だから編集とか経理とか、そういう仕事をしてたのかと思ったら、配達だって。
それは『○○新聞社』じゃなくて、『○○新聞専売所』とかでしょ。
他にも話を聞いてて、どうも胡散臭いっていうか、不自然な感じがして、ダメだったさあ」
なるほど…
確かにそういうことだと、あまり採用する気にならないかもしれません。
でも、こちらも本当は朝5時半に出勤なのに、求人募集の勤務内容では
確か6時半と記載しているはず…
確かに地下鉄やバスで通勤する人は、その時間なのですが
徒歩や自転車、車など、始発時間に縛られない交通手段の人は
午前5時半に来るように言われているのです。
もちろん6時半と書けば、5時半よりは応募してくる人が多くなるでしょう。
だけど、それでは職歴を実際より良さそうに書いてくる人のことを
あまり批判できないのでは…
そう思って、言いかけたけれど、やめました。
長いものに巻かれるとは、そういう事です。
個人的には面接の段階で実は5時半でしたと説明し、それでもいいという人は
とりあえず雇ってみるくらいで丁度いいのではと思っています。
残ればOK、ダメなら自分から辞めていくでしょうし。
この調子だと、私が勤めている間に新しい人が入るのは難しいかもしれません。