昨日病棟に行くと、また階段の手前のスペースで、T中さんに会いました。
階段を上ってくる時点で、彼女はすでに思い詰めたような顔をしていて
「ちょっと聞いて聞いて」
で始まった愚痴は、そこから10分以上続くことになったのです。
「あのさぁ、医局の流し台あるっしょ?
あそこ、私が入った頃は側にあるゴミ箱の中身を取るだけだったのに
今は流しに置いてある洗ってない食器も洗わないといけないし
三角コーナーの生ゴミも取らないといけなくなったんだよね。
最近さぁ、そこにあるペーパータオルが減っても、病院側の人が補充しないのさ。
予備のストックも無くなってるのさ。
それで何日か前、向こうの人に補充するように頼んでもらえないかって
S木さんに言ったのさ。
そしたら今朝、あれ田中さんがやっといてくれる?って言われてさ…
一時が万事それでさぁ、何かやってないことあると、全部こっちに回ってくるのさ。
最初の頃は絶対に時間内に仕事終われたのに、今どうしても30分ぐらいオーバーするんだ。
そうでなくてもここエレベータ使えないでしょ?
1階から4階まで行きも帰りも階段使ってたら、すごい足首が痛くなってきてさ
一晩寝ても回復できないし、ずっと悪くなってきてるのさ。
こんなんだったら、もうちょっとやれないわ。
あと2年以内に、ここ辞めて、もう少し楽なところに行くわ。
他所だともう少し時給安いかもしれないけど、楽なとこ同士なら
掛け持ちでも何とかなるんだわ。
65になれば年金も出るから、少し長めの勤務時間だったら
掛け持ちしなくてもやってけるようになるしね。
S木さんにも言いたいことは一杯あるけど、会社が悪いんだわ。
本当だったら人を増やさないと回らない仕事なのに、何か月放置してるのかって話でさ。
責任感が無いって言われるかもしれないけど、本当に責任感が無いのは誰かって話だよね。
だから足が限界超えたらすぐ辞める。
もし私が辞めたら、あとお願いね」
最後の一言だけはあまり同意できないけれど、T中さんが一気にしゃべる間
私はひたすらうんうんと相槌を打っていました。
院内でエキサイトしていたので、通りかかる職員さんにチラチラ見られていたので
内心穏やかではない部分もあったけれど…
最近T中さんの仕事が荒くなって、時間優先で早く終わらせている感じはあったので
大変なんだろうなと思ってはいました。
彼女の言い分は、私がいつもブログで辞めたいと言っているのとほぼ同じような内容で
やっぱり誰しも考えることは変わらないようです。
頑張れば頑張るほど、負担だけが増えていく職場で
課長さんとS木さんは『責任者』という立場上、踏みとどまっているのかもしれませんが
管理職以外はもう、全員似たような気持ちを抱えながら仕事をしています。
ただT中さんが辞めるとなると、私は辞めにくくなるかも…
もしもT中さんが辞めて求人募集で応募がない場合は
会社の方から誰かが一時的にこちらに派遣されてくるでしょう。
でも今の現場はものすごく細かくて、代理の人がそのまま対応できるかと言うと
かなり疑問です。
その分の負担は、全て今までのメンバーが負担することになるはず…
この後職場がどうなっていくのか、あまり想像したくないけれど
今の状況は長く続かないし、状況が悪化こそすれ、改善はされないことだけは
ハッキリしています。
いつも頭のどこかで、これから先の身の振り方を考えている昨今。
すぐに使うかは分からないけれど、履歴書くらいは買っておいた方が良さそうです。
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