昨日、仕事中にゴミを捨てようと裏玄関の方に回っていくと
休憩室にいたS木さんに呼び止められました。
「あのさ、今ちょっといい?
それ捨てたら、ここに来てくれる?」
手に持った5つの黒いゴミ袋を捨てて、休憩室に戻ると
中には腕組みをした課長さんとS木さんが待っていました。
S木さんは手にした出勤簿を開くと
「T中さんね、患部に水が溜まって、骨にひびが入ってたって言われたみたいでさ。
1週間から10日くらい仕事できないって言うんだ。
だから今月の残りの土曜日、2回とも残業してもらって欲しいのと
あと、前やってた東側の階段側のトイレ掃除も、T中さんが戻ってくるまで
やってもらえないかな?」
状況が状況だけに断れず、そのまま即答で引き受けました。
その後仕事が終わって更衣室に戻ると、Y崎さんが守衛さん用の椅子に
だるそうに座っていました。
「くるさん、残業してくれって言われた?
俺の方は30分の休憩を入れた後、2時間の残業を毎日してくれって言われた」
私がトイレ掃除と土曜日の残業のことを言うと
「これでT中さんが戻ってくればいいけど、本格的に4人体制になったら詰むね。
S木さんは最近全然身体が動いてないから、組んでる課長が大半の仕事をしてるらしいよ」
私は仕事を教えてもらっている頃のS木さんの仕事ぶりしか知らないので
最近はそんな状態になっていると知りませんでした。
彼女ももう60代後半です。
守衛の仕事に残業と、拘束時間が増えて、無理がきかなくなってきているのでしょう。
課長さんは課長さんで、腰を悪くしてこの病院に入院した時期があったし
Y崎さんは普通にここを辞めたがっていたのを引き留められている人です。
T中さんは年金がもらえるまでの1~2年は辞めるつもりは無さそうでしたが
脚に故障があるとなったら、どうなるか分かりません。
4人体制…
遠くない未来にこの問題が来るとは判っていましたが…
自分が辞める時に起こることだと思っていました。
少なくともS木さんと課長さんは辞めないと思うのですが
パート3人は状況が揃えばいつ辞めてもおかしくありません。
薄氷の上に乗っているような状態で、この先どうなっていくのか不安ですが…
今日も身支度をして、これから出勤します。
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