昨日の朝、出勤して体温を測って体温表に記入し、出勤時間を書こうとしたら
出退勤時間表が見当たりません。
(えっ、なんで?)
出退勤時間表は体温表と同じファイルの違うページに挟まっています。
普段ファイルが置いてある流し台の下に落ちてないかと探していると、
S木さんが休憩室に入ってきました。
私が挨拶をすると、S木さんは
「おはよう~。
あのさ、今日の午後から面接1件入ったんだ。
清掃の方」
現在、清掃も守衛も求人募集をしています。
守衛の方はときどき応募があるけれど、清掃の方は久々に応募があったようです。
「どういう人が来るかわかんないけど、T中さんよりマシならすぐ採用したいわ」
T中さん本人が絶対来ない状況なので、歯に衣着せぬ物言いをするS木さん。
「あの人、仕事は早いけど適当だし、いろいろ口出ししてきて余計な仕事増やすんだわ。
あのさ、出勤時間書くやつ、もう書かなくていいよ。
最初は体温記入するのと、出勤日に判子押す表だけだったのに
T中さんが『誰誰が遅く来る』とか『早く帰ってる』とか言い出したから
時間書くようになったのさ。
受け持ちの仕事さえちゃんとやってたら、そんな時間なんて
いちいち書かなくてよかったんだよね。
休みとか残業とかも判子の方にも書いてあるんだから、完全に余計な仕事だったんだわ」
それは初耳でした。
T中さんは私より2か月前に職場に入っています。
その2か月の間にそんなやり取りがあったとは…
あれが無ければ、朝は体温を書いて、帰りは判を押すだけなので
ほんのちょっとの差ではあるけれど手間が省けます。
時間を書いても、中途半端な残業に残業代が出る訳ではないですし。
でもT中さんが復帰して、出退勤表が無くなっているのを知ったら
いろいろ言うのではないかと思うのですが…
もしかしたら、S木さんは新しく採用した人が定着しそうなら
T中さんをクビにするつもりなのかもしれません。
違うかもしれないし、次の人がすんなり見つかるかどうかも分からないけれど
なんだかきな臭いような、ゴタゴタがありそうな
何とも言えない雰囲気の休憩室を出て、仕事を始めたのでした。
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