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病院での最初の治療

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元々あっためまいの症状に加え、救急車の揺れもあって

少し車酔いしてきた頃、ようやく病院に到着。

私が乗ったストレッチャーは、またガタガタと救急車から運び出され

おそらく救急搬送専用と思われる入り口を通り抜けました。

緩やかなスロープを下ったあとERを通り過ぎて、一般病棟に入ると

外来の患者さんの目の前を通って、そのまま皮膚科へと運ばれていきました。

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皮膚科にいたのは、先日初めて皮膚科に掛かった時と同じ先生でした。

「何、そんな具合悪くなったの?」

との先生の問いに

「いや、私が見た時はすごく気持ち悪がって、体も全然動かせないような感じでしたけど」

と答えるその声を聞いて、初めてBさんが一緒に救急車に乗って

付いて来てくれたことに気が付きました。

「うちの科で診れるのは皮膚だけだから、一応耳鼻科の先生とも話をしておきますけど

帯状疱疹は投薬とか点滴での治療になりますよ。

あんまり辛いようなら、一応めまい止めの薬も出しときます」

そう言うと先生は私物のように見えるデジカメで、私の右耳をパシャパシャ撮ると

「これはこの前処方したのと同じ軟膏だけど、一応塗っておくからね」

と、耳にちょちょっと薬を塗り付けました。

もちろん、めまいや気持ち悪さは一切引きません。

でも、この日の診察はこれで終わりでした。

(こんな風で本当に普通に起き上がれるようになるんだろうか…)

少し不安な入院生活の始まりです。

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