先日から数回、スマホに心当たりのない電話が掛かってきていました。
発信が私に縁のない千葉県の某市で、電話番号も非通知になってないので
詐欺等ではなく、ただの間違い電話のようです。
だいたい目を離しているときや仕事中に掛かってくるので
いつも着信が残っているだけですが、面倒で特に着拒などはしてませんでした。
それが昨日、休日で家にいたときに、たまたまその電話があったので
間違いだと言っておこうと思って、電話に出たのです。
するとスマホのスピーカーから聞こえてきたのは
「あーもしもし◯◯◯?
何べんかけても出ないから◯◯◯◯…(聞き取れませんでした)」
ギョッとしました。
自分の父親の声によく似ていたからです。
よく聞けば訛りなども違うし、そもそも父はかなり前に鬼籍に入っているのですが
声質がかなり似ていました。
少なくとも普段はほとんど思い出さない父親の顔が、パッと脳裏に浮かぶくらいに。
「間違いですよ」
と、とりあえず答えると、先方は
「あ、すいません」
と謝って、すぐに電話は切れました。
どんなに被害のニュースが流れても、それでも特殊詐欺に引っかかってしまう
年配の方は、運悪くこういう『たまたま本人と声が似てた』ケースかもしれません。
似た声を聞いて、頭に家族の顔が浮かぶと、そちらに引っ張られてしまうのかも…
おそらく今回の相手が電話を掛けてくることは、もう二度とないでしょう。
でも何だかスッキリしなくて、意味がないとわかっていても
改めてその番号を着拒し、充電器につなぎ直しました。