昨日、厨房のパートに、ごく普通の顔をして出勤しました。
普通に着替え、普通に仕事を始めて…
初めのうちは何と言って退職を切り出すべきかで頭の中が一杯でしたが
注文に沿って作業をしているうちに、目の前の仕事以外を忘れていきました。
勤務時間を終えて着替えた後、休憩スペースに向かう店長さんに
「すみません、大事な話があるのですが…」
と声をかけました。
店長さんは顔をしかめ
「ああ~…」
と、声と溜息の中間のような息を吐いたあと
「辞めるの?」
と尋ねてきました。
「はい」と答えると、店長さんは
「今日まで?」
と聞いてきたので、慌てて
「いえ、月末一杯までです」
と答えました。
店長さんは今度は普通に溜息をつき
「わかりました。月末までお願いします。」
と言いながら休憩室に消えていきました。
ロッカールームに行って着替える段になって、首の後ろのボタンを留めようとして
手の震えで上手く留められず、自分も緊張していたのに改めて気付きました。
かなり思い悩んだのに、決まるときはあっという間で、こうして思い出しながら書くことで
終わりを実感しています。