本日はちょっと暑めの一日。
暑いと言っても、せいぜい26℃ほどですが、なにせ更年期障害で
体温調節が上手くいっていないので、汗だくです。
この部屋に引っ越して2年以上経ちます。
北海道に来て以来、夏はずっと扇風機生活だったけれど、
ここには元々エアコンが備え付けてありました。
北海道に来たばかりの頃は
「うんうん、やっぱり北海道は涼しい!
エアコンとか無くても全然大丈夫!」
などと抜かしていた私ですが、真夏になればそれなりに暑いし
エアコンも、あれば使いたくなるのです。
ここ数年は隙があれば身体が火照って、汗ダルマになってますから。
猫が元気だった頃は扇風機の風を嫌ったので、去年と一昨年は
ちょっと暑くなったら、温度は高めに設定しつつも、すぐエアコンの
スイッチを入れていましたっけ。
でも、もうそんな必要もありません。
私は涼しければ何の風でも構わないし、電気代を考えると、
そうそうエアコンばかり使ってもいられないのです。
で、離婚後に最初に住んだマンションにいた頃に買って、クローゼットに
仕舞い込んでいた扇風機を引っ張り出しました。
2年振りに扇風機を使ってみると、結構良い風がきます。
30℃いかない室温なら、むしろ冷房より自然な涼しさです。
しかし、放射状の網の中を回る羽根を見ていたら、ふと離婚前のことが
蘇ってきました。
元夫と口論した後、自分の部屋に閉じこもって扇風機に当たっていたら
いきなりドアが開いて、元夫が扇風機を蹴り倒すと、即座にドアを閉めて
出ていったのです。
突然扇風機が視界を横切るように消えたので、しばらく呆然としたけれど
倒れた扇風機の首振り機能がうまく作動せずに、床でカチカチと鳴る音で
我に返って、扇風機を起こしました。
もう10年以上も前で、すっかり忘れていたつもりだったのに
記憶の蓋というものは、何がきっかけで開くか分からないものです。
今になれば、パッと扉から出て来て、サッと引っ込む姿が鳩時計のようでも
あった…なんて思うけれど、当時はそんな余裕もありませんでしたね。
思い出したからどうだと言う話でもなく、これからも扇風機は普通に使うし
余計な記憶は、もう一回丁寧に蓋をし直して片付けるだけ。
明日は残業もあるし、今夜はゆっくり休みます。