もうじき職場を去る人がいるのは、何となく人伝に知っていました。
それが、私が入ったばかりの頃に仕事を教えてもらったFさんだというのを知ったのは
つい昨日、お昼休みにFさん本人と一緒になったときのことでした。
Fさんは傍目に見ても仕事ができるので
「子供の手が離れたら、ここの正社員になるのかと思ってた」と言ったら
「いや、それはないわー」と一笑にふされてしまいました。
うちの店の正社員は、一旦なってしまうと新しい支店ができたとき、その店に飛ばされる
確率が高いのだそうです。
近距離ならまだしも、数百キロ先に行かされるケースもあって、とくに既婚女性だと
とてもそんな遠くに赴任できません。
だから待遇は劣っても、異動が無い契約社員にとどまっている人が多いのだとか。
しかも支店が増えるほど、人件費を削るために、社員の人は残業代カットなどをされるらしく
仕事ができる人ほど不満が溜まりやすい仕組みになっているようです。
Fさんの次の勤め先はもっとこじんまりしたところだそうです。
もちろんお給料も上がるのでしょうが、今より雑事が減って、専門性の高い仕事が
増えるようでした。
Fさんがいなくなると、正直うちの店は大変になるだろうと思うのですが
彼女にはずいぶんお世話になったし、本人にとって、やりがいのある職場に移れるのなら
良かったし、祝福したいと思っています。