次の元号が『令和』に決まりました。
昭和生まれにとっては『和』が同じで馴染みやすいし、響きが上品な感じでいいですね。
まあ、それはそれとして…
昨日から午後の小売店の勤め先に、新入社員が配属されました。
2時過ぎに休憩室に来て、3時から出勤の私は、どんな人が来るのか緊張しつつ
昼休みを迎えると…
いつもは誰もいない2時台の休憩室に、男の人が2人いて
すぐ店長さんと新入社員の人だと分かりました。
新入社員の人は、おぎやはぎの小木さんに似た感じの、眼鏡をかけた
真面目そうな人でした。
2人は長いテーブルの奥の方に向かい合わせに座っていて
テーブルには缶コーヒーが2つ置いてあります。
そして何となく、新入社員の人が注意を受けている雰囲気が伝わってきました。
(あれ?取り込み中かな? 昼ご飯どうしよう…)
と迷っていると、店長さんがこちらに気付いて声をかけてきました。
「くるさん、今から昼飯?」
「そうですけど、お忙しいようなんで、あっちの隅の方に行ってますよ」
と、給湯室に近い方にある、畳敷きの小さいテーブルが置いてあるコーナーを指差すと…
新入社員の人がゴホンゴホンと、ものすごく咳込み始めました。
すると店長さんが
「病気だから仕方ないっていうけど、研修から入社まで日にちがあったんだから
もう少し自己管理してもらわないと」
と付け加えるように言うと、職場に戻っていきました。
残された私は
(え…? 私、この、人が叱られた後の空気の中で、昼ご飯食べるの…?)
と戸惑っていると…
新入社員の人が
「すいません、僕ちょっと横になっていいですか?」
と畳コーナーの方に行って、仰向けに寝っ転がりました。
(風邪なら何か少し食べて、薬を飲んだ方がいいんじゃないか)と思い
声をかけたけれど、本人は目を閉じたまま
「別にいいです」としか返ってこず、時折また咳込んでいます。
結局、私は長いテーブルの方で、普通に昼食をとったのですが…
初日にこんなふうになるとは思っていなかったので、何とも落ち着かない休憩時間でした。