今日は曇りがちの空。
エアコンなしでもいける感じの気温だったので、スイッチを入れませんでした。
必要ないことはしない、節約、節約。
多少汗ばんでも寒い懐、財布の紐を締めるよう意識します。
建物内部の掃除を担当する一週間がようやく終わりました。
外回りと比べ移動距離は少なめですが、より品質が求められるので、別の意味で疲れます。
住人の人々が日常的に通る場所なので、汚れがあると人目につきやすいのです。
これが築年数の浅い建物なら、サッと掃除をするだけでも綺麗にするのは容易いのですが…
ここは築30年オーバーの老朽化したマンション。
年月とともに蓄積された汚れは、何度拭こうが完全には落ちない域に入っている感じ。
建物全体がくすんでいるようです。
しかも共用部が通常の北海道のマンションよりも、汚れやすくなっています。
東京の会社が設計して建てた建築物で、こちらの気候にあまり合っていない構造なのです。
外回りと内回りを比較すると、ポプラの綿毛や落ち葉が舞うような季節に限っては
外回りの方が圧倒的に大変ですが、そうでない限りは内回りの方が手間がかかります。
内回りでもう一つ難しいのは、外回りと比べて住人さんと遭遇する確率が高いこと。
もちろん普通に会釈をするのは基本ですが、作業に夢中になって人がいるのに
気付かなかったりすると、後々苦情が入ったりします。
しかし中には清掃員との関りを持ちたがらない住人さんもいたりして
そういう場合は深追いしてはならないのが難しいところです。
パッと見ではどちらのタイプかわかりませんから…
10年経ってもそういうところは変わりません。
昨日、一番人と遭遇しやすいエレベーターホールで、ゴミ袋を下げた
50代くらいの居住者の女性に
「おはようございます」
と挨拶をしたところ、その返事が
「ちょっと、あんたさあ、前居た人?」
でした。
「はい、10年くらい前にいました」
と答えると
「ふーん」
と言い、ちょうど停まったエレベーターに乗って、降りて行きました。
住んでいる人の中には、「清掃員は自分達で雇ってやっている」という意識の人も
たまにいて、それが表に出る人もいたりします。
しかし、それも通りすがりの一瞬なので、気にしないようにしています。
仕事中は心のスイッチを切って、掃除も作業、挨拶も作業。
割り切って手を動かせば、片付いていくのです。