薄明るい、灰色の空。
今日で勤めも終わり。
昨日の疲れを持ち越したまま、このあと出勤します。
12時間後の私は、どんな顔でこの部屋にいるのでしょうか。
昨日出勤したら、打刻用のパソコンの近くにお菓子が置かれていました。
(ああ、誰かまた、ここを去ったのだな)
勤務期間が長い人はこの場所に、挨拶文とちょっとしたお菓子を置いていきます。
私はここにいたのが7カ月かそこらなので、何もしませんが…
誰が置いて行ったお菓子なのかと、挨拶文の方を見て、驚きました。
SVさんの名前が2人、連名で書かれていたからです。
少し前にも学生のSVさんが辞めています。
この短期間で、SVさんだけでも3人いなくなっているのです。
しかも今回辞めた2人は、10年近くこの職場にいたベテランです。
仕事ぶりを見ても、もう手慣れたもので、辞めることを考えているようには見えませんでした。
でもよくよく考えれば、無理もないことなのかもしれません。
いつもいつも初心者を教育して、モノになる前にいなくなる。
それの繰り返し。
習熟した人が増えていけば仕事が楽になるはずなのに、いつも振り出しに戻ります。
空しくなったり、他の仕事が気になってもおかしくない状態です。
2人とも30代前半と、まだ可能性がある年齢ですし。
ただ、職場の方は、デキる人が次々いなくなって大変なはず。
そういえば最近SVの研修をやっている人をチラホラ見るな、とは思っていましたが…
さすがにここまで人がいなくなるのは想像していませんでした。
まあ、私も辞める側の人間なので、他人のことより自分はどうなのかといった感じです。
ある意味、一番先が見えないのは私の方ですから…
朝になったら
「あと一日だけ、頑張ろう」
という気持ちが湧くかと思ったら
「今日も行きたくないな…何か休む言い訳は見つからないだろうか」
と思う方が先に来ているような状態です。
それでも、これで最後。
最後です。