夜、冷え込むようになりました。
ヒーターは点けないけれど、エアコンの暖房をちょっとだけ点けました。
この間まで暑かったのに、季節は止まりません。
秋がなだらかに時間を進めていきます。
昨日、仕事を終えた後に、お腹を舐めて傷口が一部開いたように見える猫を連れ
動物病院に行ってきました。
先月末からもうお世話になりっぱなしです。
傷口を見た先生は
「あー…」
と溜息交じりに言い、しばらく無言になった後
「深めに縫ってあるので、奥の方は取れていませんが
消毒して傷口を保護しますね」
と猫を処置室へ連れて行きました。
待合室でしばらく待ち、名前を呼ばれて行ってみると
猫はキャリーの中に入っていました。
前よりもきつそうなエリザベスウェアを着せられています。
「今日もすごく怒ってしまって、なかなか着せるのが大変でした。
ちょっと動きにくいかもしれませんが、今度は簡単に脱げないと思います」
とのことでした。
先生の声が聞こえると、猫がまた地鳴りのような低い声で怒りを露わにし始めます。
「いつも本当にすみません」
と頭を下げて、家に帰りました。
家に着きキャリーから出した途端、家の奥の方に駆け込むと
身をよじり、服を脱ごうとする猫に、溜息しか出ません。
装着する物全て、排除することしか頭にない様子。
人間でも言っても分からない相手はいるのに、ケモノに話が通じる訳はないのですが
どうやって傷がふさがるまで我慢させたらいいのか…
もう服を脱がせるわけにはいかないけれど、脱げるまで暴れそうな勢いなのです。
お腹を切っているのに食欲もあるし、体力も十分あって。
明日は土曜日。
病院のパートがあります。
午後から家を空けるのに、不安しかありません。