突然のさようなら

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横になろうとしてはハッとするように起きる…

酸素ハウスの中でそんな行動を繰り返す猫に付き合って

ほとんど寝られなかった、土曜日から日曜日の朝。

 

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そこから猫は、だんだん横になる時間が長くなってきました。

というより、座る体力が無くなってきたような感じです。

 

吐く息に少しだけ声を混ぜたような、頼りない「ニャ」という鳴き声を

たまに上げるので、その時は酸素ハウスの小窓を開けて腕を突っ込み

頭や頬を撫でていました。

 

もう終わりが遠くないからと、できるだけ

「可愛いよ」

「いい子だね」

「今までありがとうね」

などといろいろ声を掛けていると、自分の方が平静でいられなくなってきて

視界が揺らいできました。

 

しばらくは苦しむ様子が薄れて、目を閉じて横たわっていたので

まだあと何日かは一緒にいられるのではと、小さく期待したのですが…

 

不意に猫が大きく寝返りを打つような動きを始めました。

かなり苦しいのか、何度も何度ものたうち回り

鍵をかけていなかった酸素ハウスの扉を背中でぶち破るように開けて

転がり出てきたのです。

 

慌てて抱き上げて、ハウスの中の乱れたタオルや毛布をささっと直して

寝かせ直し、扉を閉めました。

 

ここまで苦しいのか…

 

思わず動物病院に電話して、今起こったことを先生に話すと

 

「もしかしたら、胸水が溜まってきて呼吸が辛いか、肺以外の腫瘍が

悪さをしているかもしれません。

 

今病院に連れてきてもらって、注射で胸水を抜くことは可能ですが

この子の場合、病院に来ること自体が大きなストレスになるので

無理して連れてこない方がいいかもしれないです。

 

下手すると連れてくる最中に亡くなる可能性もあります。

 

もし、どうしても辛いということでしたら、眠らせてあげることも

可能ですが…」

 

とのことでした。

 

ハウスを見ると、その時点では、猫は大きく息をしてはいるものの

大人しく横になっています。

 

どうしたらいいのか迷って迷って、とりあえずS木さんに電話を掛けて

月曜日に休む許可を得ました。

 

しばらく落ち着いている猫の様子を見て

(もしかしたら、まだ決定的なことは起こらないかもしれない。

今、病院に連れて行って、『眠らせて』しまったら、この落ち着いている

時間を削り取ってしまうのでは…)

という気がして、静観していたのですが…

 

夕方に差し掛かる頃、猫が急に、何かを掴もうとするように大きく伸びをした後

体を捻ろうとしたのです。

それが上手くいかずに、のたうつように動いた後、また体を横たえた、その時…

 

それが別れの瞬間でした。

 

いえ、その時は全然分からなかったのです。

目はいつもと同じように見開いていたし、口元は動いた時にクシャクシャになった

タオルで隠れていて。

 

でも、その口元のタオルを退けた時に違和感がありました。

体を見ると、さっきまでしていた荒い呼吸をしていません。

 

咄嗟に口をついて出た言葉は

 

「うそ」

 

でした。

 

 

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最後まで読んで下さって、ありがとうございました

 

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