細かい雪が降った昨日の午前中。
仕事が大方終わって、ゴミ袋を外にあるゴミ置き場に持って行った帰りのこと。
病院の裏玄関の横にある休憩室のドアから、S木さんがいきなり出てきて言いました。
「ちょっと話があるから、中に入ってくれる?」
一体何事かと休憩室に入ると、奥に課長さんが座っています。
何だか悪い予感しかしなくて、一気に緊張感が押し寄せました。
「こんな頼み事ばっかりして、いい加減私が悪者みたいだから
課長の口から言ってちょうだい」
とS木さんが促すと、課長さんがおもむろに話し始めました。
「うちは今、守衛も清掃も足りない状態で、◯◯さんが月曜日なら
××の仕事もできると…」
その辺りの事情は普段こちらは触れていないので、よく分からないし
聞いてすぐ忘れてしまいましたが…
要するに、当分の間、私の休日を日・月の2連休にしてして欲しい、ということでした。
え…それは…かなり困ります。
これがあまり身体を使わない仕事なら、何の問題も無く承諾するところですが…
でも、元々体力が人並みを下回る私は、一晩寝ても完全に疲労を取りきれません。
普段は4連勤目になると、朝から少し疲れた感じで仕事をしています。
それが5連勤目になると…かなりきついのです。
しかも先月末にも休日の変更の話はあって、2日ほど火曜日を金曜日に変更されたばかり。
それをまた変更です。
「今月だけならいいですけど、これから先もずっとだったら、ちょっと無理です」
少し譲歩しつつ、でも無理なことは伝えると、課長さんは困った表情で
うーんと唸っています。
そこにS木さんが
「やっぱ5日は辛いよね。
分かるわ。
じゃあ、隔週で月曜と火曜で休みを交代したらできる?
課長、もうそれでいいでしょ」
と言ってきました。
課長さんが、「ああ、まあ…」と曖昧に返事をしているとS木さんが
「じゃあ、もう、仕事戻っていいよー。
出勤簿の休日のとこはこっちで変更しとくならね」
と話を進めて、結局隔週で5連勤するのが確定してしまいました。
休憩室を出ると、階段の手すりに両手でつかまるようにして上りました。
洗って片付けなければならない仕事道具のある所に向かうためです。
これから先、隔週で仕事がきつくなるのを一応覚悟したけれど
溜息が出るのは抑えきれませんでした。