昨日は清掃に普段より時間がかかり、帰宅が20分ほど遅くなりました
患者さんの数がひと頃より増えているのもあるけれど
昨日はなかなか入れない病室が、一カ所あったためです。
毎日、手術準備室を最初に、食堂や更衣室、薬局、トイレなどを順に周り
最後に病棟に入って掃除をしていきます。
病室には1時間半程の時間で掃除をしているのですが、昨日はある4人部屋だけ
通りがかるたびに、複数の看護師さんが入っていたのです。
病室で行われる行為の優先順位は、先生の回診を頂点として
看護師さんや理学療法士さん、介護士さん、助手さんと下がっていって
清掃が一番下。
他の職員さんが部屋に入っているときは、そこを飛ばして
別の部屋を掃除しに行きます。
飛ばすと言っても、その部屋をずっと放置して他の部屋を周っていると
また別の職員さんが入ってしまうため、あまり間を空けずに
その部屋を見に行かなければなりません。
そうやって何度も廊下を往復するので、時間がかかってしまうのです。
ようやく職員さんがいなくなって部屋に入れた頃には、普段より20分以上
時間が経っていました。
やれやれと思いつつ、入ってすぐの右側に目をやって、ハッとしました。
ベッドを仕切るカーテンに、1cmほどの赤いシミが大量に付いていたのです。
おそらく点滴が外れてしまったのでしょう。
患者さん自身は洗い立ての寝巻きに着替え、目を閉じて横になっています。
床に濡れたモップを掛けた痕跡がありました。
カーテンだけはサッと交換できるものではないため
現時点では放置されているのかもしれません。
同じ部屋の患者さんが
「そこスゴイでしょ?
点滴が抜けちゃって、バーッと血が飛んで大変だったよ」
と、少し興奮気味に声をかけてきました
前に洗面所の床に散らばる血痕を掃除した時は、それこそ最悪でしたが
今日は血痕の掃除そのものは無くても、大量の血の跡を見るとやはり
少しビビってしまいます。
今日はそこが最後の清掃場所になったので、そそくさと掃除を済ませて
部屋を出てきたのでした。
『毎日が発見ネット』の体験談コーナーで、連載中です。
お手隙の際にでもご覧いただけると幸いです。
最後まで読んで下さって、ありがとうございました